まちカレ図書館~人と人とが出会える図書館

柏まちなかカレッジには、校舎も教室も、教壇も、黒板もありません。まち全体をカレッジと見立て、まちのお店や公園、ストリートが教室です。街の皆さんのご協力を得て、開かれた場で講座が開かれています。

そんな柏まちなかカレッジらしく、柏のまちなかを図書館として楽しみ、本を通して、人と人、人と街とをつないでいくことを目指すのが、柏まちカレ図書館です。


柏まちカレ図書館の特徴

・特定の図書館や蔵書を所有しない。

・まち全体を図書館と見立てる。

・まちにある本が蔵書。

・まちの人が、図書館の運営者であり、司書であり、利用者。

・貸し出すのは本だけではない。

・情報・知恵・交流のハブとなる場。

・「地域通貨」を活用し、知恵、経験、力、モノなどの地域資源をリスト化し、それら地域資源のマルシェ・市などを開催。

・本が秩序だってなくカオスであることで、思いもよらぬ出会いがある。

・プライバシーをさらけ出すことで、その本を手にしてきた人々の思いを、次の借り手につないでいく。

・不便だからこそ、コミュニケーションが生まれる。

既存の図書館を批判する会ではなく、まちなかカレッジだからこそできる常識を覆すような、オープンで、つながる図書館を考えています。現状の図書館の課題や批判を、柏まちカレ図書館の強みに採り入れていく姿勢です。

柏まちカレ図書館の館長になるには―3つのステップ

A 本を並べ、ルールを決める。

B 柏まちカレ図書館(machikarekashiwa@gmail.com)にメールで登録する。 

C 貸出用通帳の用紙感想記入用紙をブログからダウンロードし、用意する

柏まちカレ図書館の始め方を紹介する動画があります。

図書の裏表紙の裏にポケット等を設けて、そこに折り畳んだ感想記入用の紙を入れます。

先に借りた方々の感想を読むことも出来て、楽しいですよね。 


柏まちカレ図書館の使い方

A 興味のある図書館に行ってみる

B 貸出用の通帳を発行してもらう

C 館長から300ⓜをもらい、本を借りる(貸してもらえる場合)


地域通貨を取り入れ、助け合える拠点をつくる!

まちカレ図書館は、地域通貨を貸出システムに採用し、本だけでなく、知識やつながりのハブとなることを目指しています。

 

地域通貨とは、ある特定の地域やコミュニティで流通する新しい通貨のことです。その目的は、実施する地域によって多様です。地域コミュニティの再生、地域活動団体の連携、人と人とのつながり作り、公共性の高い活動・ボランティア・自給自足・持続可能な地域作り・エコ活動への支援など、これまでの経済活動では評価されにくい活動に対して価値を見出しています。

庭掃除や送迎などの好意に対して、お金で支払うとイヤラシイ。しかし、地域通貨で支払うことにより、頼みやすくなるものです。引き受けた側も違う場所で、人に頼み事をすることができます。GDPでは表せない行為に価値を見出すという意義もあります。

 

たとえば国分寺で流通している地域通貨「ぶんじ」の裏面には、交流の記録が残っています。

 

ブック・クロッシングは、貸し出されていった本が、誰の手を経て自分のもとたどり着いたかを知る楽しみがあります。

地域通貨は、お金にも様々な思いを感じていけるような取り組みです。

ハイパー・インフレへの防衛策や行き過ぎた資本主義への警戒としての歴史もあります。地域の経済について、いろいろと考えてみたいです。


4月23日は、本と花の日

『ちいき新聞 2020年4月17日号 柏中央版』に、「本と花の日」を取り上げていただきました。

 

「本と花の日」とは、4月23日はユネスコの「世界本の日」や、日本においても「子ども読書の日」 に指定されています。

スペイン・カタ ルーニャ地方では、毎年この日に大切なひと同士で本や花を贈り合う「サン・ ジョルディの日」という風習があり、大変賑わいます。

この風習をもとに「本と花の日」とし て、柏から全国のまちで開催されること を目指します。 


本と花の広場@柏2021

有志の持ち寄ったおすすめ本が詰まった百箱に、本の世界観を表現したいけばなを展示。一箱古本市「本まっち柏」から5店が参加。
会場には、思いのこもった1000冊くらいの本が並日ました。

ここでおススメされた本が、柏市立中央図書館入り口付近の本棚でも1週間紹介されました。

kamon かしわインフォメーションセンターとも連携し、「kamonつながるライブラリー・シェアする本棚」が参加。

外出を自粛されている方もいることを踏まえ、実験的に当日の会場の様子をライブ配信し、私たちの思いを伝えられるよう努めました。